目が乾くと、ゴロゴロしたり物がかすんで見えづらくなったりしてどうしても気になってしまう方が多いでしょう。乾き目は多くの方に見られる症状の一つです。近頃では、スマートフォンの普及により乾き目に悩まされる方が増えていると言われています。今回は、乾き目になる原因や自宅でできる対処法について詳しく見ていきましょう。
乾き目になる5つの原因
乾き目になるおもな原因として、次の5つが知られています。
原因①:スマートフォンやパソコンの見すぎ
スマートフォンやパソコンの見すぎは乾き目の原因となりやすいので注意しましょう。通常私たちは1分間に20~30回のまばたきをしていますが、画面を凝視していると回数が1/4程度まで減ってしまうのです。
原因②:コンタクトレンズの装用
コンタクトレンズを装用すると、レンズが涙を吸収したり蒸発しやすくしたりするため乾き目になりやすくなります。そのため、目が乾きやすい方にコンタクトレンズの装用はあまり向いていません。
原因③:空気の乾燥
空気が乾燥していると、蒸発する涙の量が増えるため乾き目になりやすくなります。エアコンから出る風が直接当たる場所にいたり、暖房で湿度が下がったりすると目が乾くのは、涙が蒸発しているためなのです。
原因④:加齢
年齢を重ねると、涙の分泌量が減少します。また、涙の質も低下するため、乾きを感じることが増えてくるでしょう。
原因⑤:病気
シェーグレン症候群やスティーブンスジョンソン症候群などの病気が原因で乾き目になることもあります。
自宅でできる乾き目の対処法
ここからは、自宅でも簡単にできる乾き目の対処法を見ていきましょう。
①目を休ませる
スマートフォンやパソコンを使う機会が多い方は、途中で休憩して目を休めましょう。画面を見つめる時間を減らすことで乾き目を改善できます。
②意識してまばたきをする
涙腺で作られた涙は、まばたきによって目の表面に広がっていきます。乾き目が気になる方は意識してまばたきをして、涙を目全体に行き渡らせましょう。
③加湿器を使用する
空気が乾燥している場合は、加湿器の使用がおすすめです。目の乾きを抑えるためには、湿度50%程度にすると良いと言われています。加湿器がない方は、濡れたタオルを干したり沸かしたお湯を置いておいたりするとよいでしょう。
④目を温める
目を温めると油分を分泌しているマイボーム腺の詰まりが改善し、涙の質が良くなります。1回5分以上を目安に目元をホットアイマスクやホットタオルなどで温めてみてください。
このようなときは眼科を受診しましょう
次のような症状がでているときは、まず眼科を受診しましょう。
- 市販の目薬を1か月ほど使っても症状が改善しない方
- 目に痛みを感じる方
- 視力の低下を感じる方
目に痛みを感じる方は、乾き目によって目に傷がついている可能性があります。また、視力の低下を伴う場合は、ドライアイが重症化している恐れがあるため、早めに眼科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
まとめ
乾き目はスマートフォンやパソコンの見すぎ、コンタクトレンズの装用、空気の乾燥などが原因です。乾きが気になるときは、意識してまばたきをしたり目を温めたりして対処しましょう。市販の目薬を使っても改善されない場合や痛みを感じるときなどは、早めに眼科を受診してください。
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