秋と言えども、まだまだ暑さが続く季節。多くの人がついつい冷たいものを摂りがちです。こうした冷たい飲食物の過剰摂取によって内臓を冷やしてしまうことで、血行不良を引き起こし、だるさ、むくみ、肩こりなどの原因となります。そこで今回は、内臓を冷やさないための基本知識と予防策を紹介します。
内臓の冷えと体の機能低下の因果関係
- 原因・・・エアコンをOFFにしたり、温度設定を高くしたり(節電のため)、暑いと感じて冷たい飲食物を過度に摂ることで内臓が冷える。
- 主な症状・・・便秘、下痢、片頭痛、肩こり、むくみ、倦怠感、食欲不振、不眠、低血圧、免疫機能低下。
冷たい飲食物は爽快感をもたらし、体を冷却してくれますが、内臓を冷やしている自覚症状がないまま、内臓の機能低下が起こる可能性があります。冷たいものは年齢や性別に関係なく、直接的に内臓を冷やし、血行や代謝を悪化させ、自己治癒能力を減少させます。また、肩こり、片頭痛、不眠、食欲不振などの症状が現れ、免疫機能が低下することもあります。腸が冷えると消化酵素の活性が低下し、ガスの蓄積、便秘や下痢の原因にもなります。腸には体を守るリンパ球が多く存在し、冷えによりその機能が低下し、アレルギーや感染症に弱い体になりがちです。
内臓を冷やしてしまうことは夏バテの主要因でもあります。夏バテは夏の終わりから秋にかけての残暑期に多く見られるもので、引き続き注意が必要です。
体温を保つための食事、入浴、軽い運動
内臓が冷えないようにするための対策は以下の通りです。
- 食事は温かいものを摂る・・・栄養バランスを考えつつ、うどんやおそば、ショウガやニンニクを使った料理、温かいお茶がおすすめです。
- 適度な運動とストレッチ・・・15分程度の軽いウォーキングやストレッチは体を温め、血行を促進します。ただし、過度な運動は避けましょう。
- 芯から温かくなる湯船・・・湯温は40℃前後で、ゆっくりと入浴しましょう。アロマ入浴剤などを利用して気分転換も効果的です。
上記したように内臓を冷やさないようにするためには、まず昼に温かい食べ物を摂取しましょう。これにより内臓が温かくなり、体温調節が促進されます。ショウガやニンニク、納豆、キムチなどの体を温める食材を取り入れることも効果的です。次に、適度な運動を行います。15分ほどの軽いウォーキングや階段を使ったりするだけでも体温が上がります。また、数時間ごとにストレッチを行うことで血行促進に寄与します。最後に、夜は湯船にゆっくり浸かり、体内の血行を改善します。長時間の入浴が難しい場合でも、香りの良い入浴剤を使用したり、30分ほど湯船に入ることを心がけましょう。
特に重要なのは、昼と夜に温かいものを摂り、湯船につかることです。この1日2回の習慣を持ち、内臓冷えを予防しましょう。内臓冷えは自覚症状がないため、身体に違和感があれば試してみる価値があります。
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